お茶やコーヒーを飲む人は高齢になっても身体が強いことがわかった。中年期に毎日これらの飲み物を摂取することにより、 加齢に伴ってフレイル(虚弱)となるリスクが減少するという。
シンガポール国立大学のチームが45歳から74歳までの1万2000人を対象に20年以上に渡る調査をしたところ、1日に4杯以上コーヒーを飲むグループは、毎日コーヒーを飲まないグループに比べ、身体的なフレイルの可能性が大幅に減少する結果となった。
また紅茶や緑茶を定期的に飲む人も、飲まない人に比べフレイルのリスクが少ないことがわかった。
同大学のヨン・ルー・リン医学部で健康的な長寿に関するトランスレーショナル・リサーチ・プログラムに携わるコー・ウーン・プエイ教授はこう話す。「コーヒーとお茶はシンガポールを含め世界のあらゆる地域で主力の飲料となっています」「我々の研究は、中年期のカフェイン入りドリンクの消費が、後の人生で身体が弱くなる可能性の低下に関係している可能性を示しています」「しかし長期的な関係性について結論づけるには更なる研究が必要です。身体的フレイルへの効果がカフェインによるものなのか、他の化学物質によるものなのかの調査をしなくてはなりません」
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