播磨の秋祭りに欠かせない甘酒の仕込み作業が、創業から145年を迎える老舗みそ屋「小松屋」(兵庫県姫路市白浜町甲)で始まっている。お供え物や祭り料理に使われる一方で、近年はその栄養価の高さから「飲む点滴」とも評される健康食品。大正期から使われてきたせいろの中で、真っ白な糀(こうじ)の「花」が勢いよく咲き誇っている。(大山伸一郎)
実りの秋、大地の恵みに感謝して五穀豊穣(ほうじょう)を願う秋祭りでは、米を利用した食材を供える習わしが各地に残る。
「灘のけんか祭り」として知られる松原八幡神社の秋季例大祭(10月14、15日)でも、甘酒は桟敷席に持参する土産物などとしても愛されてきた。今年は3年ぶりに旧7カ村の屋台の練り合わせや獅子舞なども披露される予定で、松原地区の同店前もちょうちんが掲げられ、祭りの雰囲気を醸し出している。
創業当時からの製法を守る同店は、暑さの和らぐ9月から甘酒づくりを開始。蒸した米を冷やしながらこうじ菌を種付けし、せいろに盛って発芽させる。完成するまで温度管理に気を配りながら4日間。炊いた白米と混ぜて2日かけて熟成させ、甘酒に仕上げる。
同店の4代目「お母ちゃん」こと肥塚美智代さんは「昔と比べれば温度調整や出荷作業に機械が使えるようになって少しは楽になったけど、つくる手順は何も変わっていない。体に優しくてまろやかな味わいは、大地の恵みに感謝する祭りにふさわしいよ」と胸を張った。
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