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熟練農家の『勘』...科学的解析 福島大食農学類・二瓶准教授ら - 福島民友

 福島大食農学類の二瓶直登(なおと)准教授(49)=植物栄養学=をはじめとする研究チームが、畑の微生物と土壌成分がどのように農作物の成長などに関係しているかを明らかにする手法を発見した。農地のデータを集め、解析して科学的に可視化することで農作物の収量アップや品質向上などにつながるという。

 チームによると、複雑で解析が難しいため不明点が多かった微生物や土壌成分の作用に光を当てた研究。チームは「熟練の農家の経験として伝承されてきた高度な技術が可視化できるようになる」と意義を強調した上で、化学肥料に頼りすぎない「持続可能な作物生産の実現に貢献する」と期待を込めた。

 研究成果は、9日に科学雑誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」オンライン版に掲載される。

 チームは2016(平成28)年に千葉県内のコマツナのビニールハウスで研究を始め、農作物や土壌成分のデータを収集。土壌中の微生物については、遺伝子を高速で読み取る機械「次世代シーケンサー」を使った。

 その後、集めた395個のデータがそれぞれどのように相互作用しているかを調べ、関係性を目に見える形でまとめることに成功したという。

 この解析に基づき、土壌中にあるアミノ酸の一種である「アラニン」と栄養素の「コリン」に農作物の収量を増やす作用があることを証明した。

 二瓶氏はいわき市出身で4月から現職。前任の東大大学院在籍時から従事してきた研究で、それ以前は15年間にわたって県職員として本県の有機農業の研究にも携わっていた。今回と同様の研究が県農業総合センター(郡山市)で行われており、二瓶氏は「全国の畑でも調査し、農作物と微生物、土壌成分の普遍的な関係を見つけていきたい」と意欲を語った。

 チームには理化学研究所バイオリソース研究センター植物―微生物共生研究開発チームの市橋泰範チームリーダーらが参加した。

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June 09, 2020 at 06:56AM
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