NEVER無差別級王座戦が行われ、挑戦者で元王者の鷹木信悟が21分14秒、ラスト・オブ・ザ・ドラゴン(ファイアマンズキャリーから相手を前方に落とし、振り上げた片足を相手の喉元にたたきつける変形デスバレー・ドライバー)で王者EVILから3カウントを奪取。ハウス・オブ・トーチャー(HOT)を率いるEVILによって黒く塗られてしまったNEVERのベルトを取り戻した。

EVILが勝手に指定した「レフェリー金丸義信」は試合開始時に、正規のマーティー浅見レフェリーに排除された。だが試合途中で鷹木の援軍にかけつけたロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)のBUSHIが浅見レフェリーに毒霧を誤爆。すると金丸レフェリーが乱入し、無法状態となったリングでHOTが鷹木を痛めつけた。レフェリーのはずの金丸までも鷹木に延髄切りを放ち、合体技のマジックキラーからEVILが鷹木をフォールすると、金丸が高速3カウントでEVILを勝たせてしまった。

しかし、もちろんこれは無効。今度はLIJの高橋ヒロムがレフェリーシャツを着て登場。その後、鷹木が相手の得意技EVILをさく裂させると、ヒロム・レフェリーがカウント。これを場外に排除されていた金丸レフェリーが阻止するというカオスな状況が続いた。

しかし鷹木は今度は金丸が持ち込んだウイスキーを口に含み、EVILへ噴射。最後は半分酔っぱらってフラフラになりながらもラスト・オブ・ザ・ドラゴンでとどめを刺した。

試合後、WAR DOGS(ゲイブ、コナーズ&モロニー)に襲撃されたこともあり、フラフラになってバックステージに現れた鷹木はEVILに黒く塗られたチャンピオンベルトについて言及。

「さっき棚橋社長にも言っといたよ。NEVERの歴史が詰まってるし、新しいものはいらないって。やれるだけ、できるだけ俺が作り直すと。価値が落ちたNEVER、再び若い選手もベテランも、他団体の選手も、なんだったら女子プロレスラーも欲しくなるような無差別なベルトにしてやる」と話し、地震で被災した台湾で大会が開催される14日までに自らの手で修復し、磨くつもりだと説明した。

「へたしたら一番効いたの、金丸のウイスキーかもしれない。調子に乗って大仁田厚みたいに飲んだら。ちょっと口直しにサッポロ飲むよ」と、用意された缶ビールで喉を潤した。