古くから日本の食生活に根ざしてきた「麹」が、ヘルシーフードとして注目を浴びています。バラエティ豊かなメニューを通して、麹が持っている魅力を精力的に伝えている
麹Styleの鈴木ひろみさんに麹が持つポテンシャルについて伺いました。
日本人にとって身近な「麹」
鈴木ひろみさん
そもそも「麹」とは、原料となる米や麦、豆などの穀物を蒸したものに麹菌を付着させて培養したもの。原料にした穀物によって、米麹、麦麹、豆麹に分類でき、下記の原料となります。 ・米麹……米味噌、日本酒、みりん、酢、甘酒の原料 ・麦麹……麦味噌、焼酎の原料 ・豆麹……豆味噌の原料 鈴木さんによると、麹から作られるもののなかでも、最近は特に甘酒がスーパーなどにも並べられ、取り入れていらっしゃる方が多いとのこと。 「甘酒といっても実は2種類の甘酒があります。1つは『酒粕』から作られる甘酒。そして2つ目は、『麹』から作られる甘酒になります。 酒粕を原料にした神社などで配られる甘酒は、酒粕に砂糖や糖類を添加して作られたもの。お酒を作る過程でできる酒粕は、もとは麹が原材料なので、酒粕の甘酒も発酵食品が持つ健康効果や美容効果が期待できます」
麹を原料に作られた甘酒の強み
写真はイメージです(以下同じ)
ただし、酒粕から作られた甘酒はアルコール成分が含まれていて、糖類が添加されているのがネックに。そこで鈴木さんがオススメするのが麹から作られた甘酒になります。 「麹から作られる甘酒は、“麹+水”で作られるものや、“麹+ご飯+水”で作られるものがあり、これらは麹に含まれる酵素の力で分解されて甘くなります。 酒粕をもとに作られた甘酒と違いノンアルコールなので、いつでも誰でも、飲むこと食べることができますよ」
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