ワインを飲む人は、飲まない人に比べて心筋梗塞や脳卒中の発症、それらによる死亡が少ないことが、複数の研究データを統合した解析(*1)で示されました。
ワインには心臓や血管を守る効果があるのでしょうか?(写真=PIXTA)
適度なお酒は心臓や血管を守る? 種類によっても異なる可能性
適度な飲酒には心臓や血管を守る作用があることを示す研究は複数あります。一方で、過剰な飲酒が心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患のリスクを高めることも知られており、飲酒量とこれらの疾患リスクの関係をグラフ化すると、U字型またはJ字型のカーブを描く(飲酒量が増えるとリスクが下がるが、飲酒量が一定量を超えるとリスクが上がる)と報告されていました。
また、アルコール飲料の種類によって健康に与える影響が異なることも示唆されており、どの種類のアルコール飲料が心臓や血管に良い影響を与えるのかについては議論が続いていました。
ワイン、特に赤ワインは、ポリフェノールを豊富に含むことから、心血管疾患のリスク低減に役立つのではないかと考えられています。そこでスペインの研究者たちは、これまでに行われた研究のデータを統合して解析し、ワインの摂取と心血管疾患の関係を調べることにしました。
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