各地で危険な暑さが連日続く中、猛暑対策グッズが注目されている。アイデア豊かな最先端の商品で暑さをしのぎ、涼をとってみては―。(嶋村光希子)
商品名の登録商標として知られる板橋区の「空調服」社は、作業服以外にファンの付いた椅子シートやリュックなども開発。一押しは、マット内部に風を送り続けて蒸れないというベッド(税込み2万900円)だ。営業部の岩渕大征さんは「毎晩使っても1カ月の電気代は約35円。自力で温度調節の難しい高齢者にも人気です」とアピールする。
熱中症対策の「飲む氷」とうたうのが、漬物メーカー「赤城フーズ」(前橋市)の「アイススラリー」(同230円)。明治26(1893)年創業の老舗があみ出した。梅味でシャーベット状の液体が入ったパックで、凍らせて飲む前に手でもむと末端から冷却する効果もあるという。遠山昌子社長は「夏に梅干しの売り上げが伸びるのに着目した。工事現場やスポーツをする人に重宝されます」と語る。
お風呂上がりに試したいのが、家電メーカー「サンコー」(千代田区)の「のれる扇風機」(同1万2800円)。体重計のような形の台に乗ると、下から風が吹く。「温泉好きの社員が考えた。ドライヤーをかける時に下から涼しい」と営業部の小山敦史さん。
プラスチック成形加工のDICプラスチック(さいたま市大宮区)は、ヘルメット内部を覆う発泡スチロールの衝撃緩和材を、メッシュの樹脂に替えて通風性を高めた。マーケティング本部の山下結さんは「内部の温度が約8度下がり、自転車のヘルメット着用努力義務化で売れている」。
これらの商品は7月下旬に都内で開かれた「猛暑対策展」で紹介された。会場には工場向けの特大冷風機や衣類用冷感ミストなどがずらり。主催した日本能率協会(港区)の担当者は「年々夏の暑さが厳しくなる中で、業務用より個人用が増え、各個人の暑さ対策の意識が醸成されている」と話す。
第一生命経済研究所シニアエグゼクティブエコノミストの新家義貴氏は「猛暑は飲料や家電など個人消費を刺激することが多い」と指摘する。ただ、気温が35度以上になると、外出控えなどで消費を押し下げる可能性があるとされ、暑すぎる気温は、景気への懸念材料にもなるようだ。
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