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緑茶を飲むことが紫外線対策になる!? 意外と知られていない新常識を専門家に聞いた 女子SPA - 女子SPA

 夏が近づくと気になるのがお肌の日焼け対策です。女性にとっては世代を問わず、紫外線は大敵! これ以上、シミやたるみを増やしたくありません……。
フォーラムの様子

フォーラムの様子

 2023年6月8日に行われた「第8回 伊藤園ウェルネスフォーラム 夏の緑茶摂取の有効性」では、緑茶を飲むことによる紫外線対策が紹介されると聞き、女子SPA!編集部も参加してきました!  フォーラムでは、お茶の成分であるカテキンの紫外線対策や、夏の熱中症対策として効果的な水分の取り方など、興味深いお話が盛りだくさん。  さらに「カテキンによる紫外線対策についてもっと知りたい! ということで、カテキンの健康効果について研究をしている石井文由教授(明治薬科大学セルフメディケーション学研究室 寄付講座教授)に、夏の紫外線に効果的な緑茶の飲み方や、気をつけたいポイントについて聞いてみました。

紫外線は夏の間、増え続ける…

石井文由教授(明治薬科大学セルフメディケーション学研究室 寄付講座教授)

石井文由教授(明治薬科大学セルフメディケーション学研究室 寄付講座教授)

 気温が高くなってきたり、日差しが強くなってくると日焼けを意識し始める人が多いですが、おおよそ何月頃から本格的な紫外線対策が必要なるか、気になる方も多いはず。  石井教授によると、「紫外線は4月、5月から急激に増加し夏の間増え続けるため、これからの季節は十分に注意が必要」とのこと。  しかし、1月でも、夏の半分から3分の1程度の紫外線が降り注いでいるので1年中対策は欠かせないそうです。

紫外線が傷つけるのは、肌の表面だけでない!

 そもそも、なぜ紫外線を浴びることで肌がダメージを負ってしまうのでしょうか。悪影響を与える紫外線は2種類とのこと。
UVAとUVB

UVAとUVB

「肌に悪影響を与える紫外線はUVA(A波)とUVB(B波)があり、波長の長さがそれぞれ違います。UVBは肌の赤みを引き起こしたり、シミや皮膚がんの原因になります。  UVAは波長が長く、より肌の深いところにある真皮まで侵入してコラーゲンを傷つけます。UVAによってコラーゲンが切断されてしまうと肌のはりがなくなってしまい、それがシワになるのです」(以下、石井教授) ・UVA(A波)……波長が長く真皮を傷つけ、しわやたるみの原因に。肌を黒くする ・UVB(B波)……肌の赤みを、しみ、皮膚がんの原因

日焼け止めは「PA・SPFが強ければいい」わけじゃない

 UVAをブロックする強さは日焼け止めのPA、UVBをブロックする強さはSPFで表示されています。日焼け止めを選ぶときは、ついPAやSPFの数値が高いものを選択してしまいがちですが、石井教授は次のように注意を促します。 「晴れた日に近所にお買い物に行く程度なら、SPFが5くらいの低いものを塗るのが適切。なぜなら、日焼け止め成分である紫外線吸収剤や紫外線散乱剤は刺激性があったり乾燥させたりすることがあり、肌に負担になってしまうからです。  屋外でレジャーしたり、あるいはドライブをするときはSPF20からプラス2くらいのものを選んであげるといいと思います。さらに夏の炎天下でマリンスポーツをしたりする場合はSPF40からプラス3か、それ以上のものを選んでください」

カテキンの紫外線への効果を認める実験結果も

緑茶を飲む

※イメージです(以下、同じ)

 さらに石井教授おすすめの手軽な紫外線対策は「毎日緑茶を飲むこと」だそう。緑茶を飲むことがなぜ紫外線対策になるのでしょうか。 「30名の女性が毎日1リットルの緑茶飲料を12週間毎日飲むという実験の結果を見ると、紫外線に対する感受性に統計学的に有意な差が現れています。具体的にいうと、紫外線に当たったあと肌が赤くなる紅斑(こうはん)が抑えられるようになったんです。  これは、緑茶カテキンが吸収されると皮膚の血流量が増加して、新陳代謝が起きやすい状況を作ってくれるから。血液中のカテキンの濃度が上がるほど、血流量が増加します。血液は栄養や酸素などを運ぶ役割がありますから、血流量が増えることで肌が元気になりダメージに強くなるのです」  また、肌の負担を減らすために、日焼け止めの前に緑茶カテキン配合の保湿剤を塗ることもおすすめだそう。 「緑茶カテキンには抗酸化作用があり、それが日焼け止めに含まれる肌に負担となる成分をブロックしてくれます」 緑茶がおすすめ

継続して飲むことが大切。濃さはお好みでOK

 それでは紫外線対策のためには、1日どれくらい緑茶を飲めばいいのか。石井教授によると「1日3回の食事のときに1杯ずつで十分」とのこと。 「実験では1日1リットルを飲んでもらっていましたが、日常生活でそんなにたくさん飲む必要はありません。朝、昼、晩の食事のときに1杯ずつ飲んでもらえれば十分だと思います。お出かけするときはペットボトルの緑茶が便利です」  お茶の濃さについては「自分がおいしいと感じる」ことを基準にするといいそう。 「濃ければ濃いほど効果があると思う人がいるかもしれませんが、無理をして濃い緑茶をのんだりしなくて大丈夫。人によって舌の感じ方が違うので、自分に合った濃さで淹れましょう。苦過ぎて飲めなかったりするのは、自分に合っていないということです。心地良いと感じる濃さを大切にしてください」  急須で入れるのが面倒な人はペットボトルやティーバック、粉末を溶かすタイプのものを活用してもいいですね。

夏でもキンキンに冷えた飲み物は避ける

緑茶 一方、これからの時期、気温や湿度が高い日は氷を入れてキンキンに冷やした飲み物を飲みたくなりますが、あまりおすすめはできないと石井教授は注意を促します。 「1番いいのは、温かいお茶をゆっくりと飲むことです。少しずつ口に含み、味や香りを楽しみながら時間をかけて飲みましょう。良い香りは自律神経を整える効果もあるそうですよ。  体を冷やすのは基本的にあまりいいことではありません。体温が高い人ほど健康なんです。夏の暑さから体を冷やしたくなりますが、最低でも室温くらいで飲むといいと思います」  緑茶をおいしく飲むことで紫外線対策ができるのなら、気軽に続けられそうです! この夏は、急須でゆっくり緑茶を淹れて楽しむ習慣を作ってみるのもいいかもしれません。 ▼「第8回 伊藤園 ウェルネスフォーラム」の動画はこちら 【石井文由】 明治薬科大学セルフメディケーション学研究室 寄付講座教授。専門は製剤学、物理薬剤学、臨床栄養学、地域医療学、セルフメディケーション学で、基礎から臨床、地域医療へと幅広く、最近ではセルフメディケーションによる生活習慣病に対する根本治療研究に取り組む。 <取材・文/都田ミツコ 写真/市村円香(オフィシャル写真以外) 提供/伊藤園(問い合わせ:0800-100-1100 フリーコール)>

都田ミツコ

ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。

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