アルコールを代謝しにくい体質の人が飲酒すると、難治性の「びまん型胃がん」の発症リスクになるとする研究成果を、国立がん研究センターなどのチームが発表した。日米、中国などの胃がん患者約1500人のがん組織をゲノム(遺伝情報)解析した。この手法で飲酒と発症の関連を立証したのは世界で初という。
胃がんは患者数も死亡者数も、日本人のがんでは部位別で3位と多い。びまん型は胃がんの3割を占め、スキルス胃がんも含む。ピロリ菌感染が発症につながる「腸型」と比べて治療が難しい。
今回の研究は、日本人697人を含む世界の胃がん患者1457人を対象とした。ゲノム解析の結果、体内でアルコールを代謝しにくい体質の人が飲酒をすることで起こる遺伝子変異が、別の遺伝子変異を招き、びまん型を発症させることがわかったとしている。
この体質は、日本など東アジア地域の人に多くみられ、いわゆる「酒に弱いタイプ」だという。チームの柴田龍弘・同センター研究所がんゲノミクス研究分野長は「飲酒量と発症リスクの関連など、さらに研究を進め、胃がんの予防や新たな治療法の開発につなげたい」と話している。
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