2024/7/7
一昔前は「運動中は水を飲むな」と言われていたのを覚えているだろうか。
今はその「常識」は全くの逆になり、「飲まなければならない」に変わった。
水は人の体の50%以上を占め、消化吸収や栄養素・老廃物の運搬、体温調節などさまざまな役割を担っている。脱水症状が進むと体に変調をきたし、熱中症や心筋梗塞などのリスクも増してしまう。
ただ、脱水症状に至るほどでなくても、飲む水の量が不足すると腸内で大問題が発生することが、マウスの実験で分かったという。
約1000種類いると言われる腸内細菌の生態系(腸内細菌叢)が乱れ、さらに大腸粘膜の免疫細胞が大幅に減ったというのだ。
これらの変化は、体にどんな悪影響をもたらすのか。そもそも腸内細菌はどんな働きをしているのか。
5月に発表された論文の責任著者で、腸内細菌について10年以上にわたり研究している北里大学薬学部微生物学教室の金倫基教授に聞いた。
- 水が果たす重要な役割
- 飲水制限でマウスが便秘症に
- 腸内細菌にも大きな変化
- ふん便移植はすでに医療に
- 大腸粘膜の免疫細胞も半減
- 病原菌の排除スピードにも影響
水が果たす重要な役割
──今回の研究は飲む水の量に着目されていますが、水は生物の体の中でどんな働きをしているのでしょうか。
金 水は成人の体重の50%以上を占め、体の中でさまざまな重要な役割を果たしています。
水は主に飲水、食事、代謝の3つの方法で摂取し、そのうち70~80%の水分は飲水によるものとされています。
成人が1日に必要とする水分量は2.5リットルと推定されていて、不足すると便秘症などの腸の機能低下を引き起こすほか、肥満や糖尿病といった代謝性疾患など多くの疾患との関連も指摘されています。
ところが、米国では成人の半数以上が水分摂取基準を満たしていないという報告があります。日本でも同様の状況だと考えられます。
飲水制限でマウスが便秘症に
──研究ではどんな実験をしたのですか?
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