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「寿命を延ばしたい人」にザクロがいい科学的根拠 - 東洋経済オンライン

(写真:ElenaHramova/PIXTA)

これまで、一般的には人の寿命を人為的に延ばすなど不可能と思われてきました。しかし、近年の科学はそれを可能にするヒントをつかみました。それがサーチュインです。そのヒントを基にした研究者の努力により、人の寿命延長はより現実味を帯びてきたのです。しかも、もたらされた長寿は寝たきりや認知症などを伴わない、いわゆる健康長寿なのです。

このような、いわば「正しい寿命の延ばし方」を査読付き論文の研究をベースに解説した今井伸二郎さんの著書『最新科学で発見された 正しい寿命の延ばし方』より一部抜粋・再構成してお届けします。

前回記事:『寿命を延ばそうと糖質制限する人の"落とし穴"』

ザクロにはエラグ酸やプニカラギン、プニカリンなど複数のサーチュイン遺伝子発現誘導成分が多く含まれています。このため、食品としてサーチュイン遺伝子発現誘導成分を摂取しようとするなら、ザクロがおすすめです。ウロリチンはザクロ自体に含まれているわけではなく、エラグ酸が体内に入り、腸内で腸内細菌の作用により変換されウロリチンとなります。

このウロリチンの作用も相まって、サーチュイン遺伝子の発現量がアップすることが期待されます。

ザクロはジュースで飲むのがおすすめ

それでは、どのくらいザクロを食べればいいのでしょうか? 市販されているザクロジュースには、エラグ酸が100㎖あたり30㎎程度含まれている商品もあり、1日1杯ザクロジュースを飲むことで健康効果が期待できます。

たまに、街角で庭木などの観賞用に栽培されているのを見かけますが、日本では古くから栽培された果樹の一つで、果実は食用になります。残念ながら、かなりの専門店でない限り果物屋さんや八百屋さんではあまり目にしないため、果実から成分を定期的に摂取するのは難しそうです。そこでおすすめなのがジュースです。

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