昨年11月に肝内胆管がんのため亡くなった直木賞作家の伊集院静さん(享年73)のお別れの会が18日、東京・東京会館で開かれた。フリーアナウンサー・みのもんた、自民党の小泉進次郎元環境相、JRA騎手の武豊、作家の北方謙三さんらが出席。故人をしのんだ。
みのもんたは献花後に報道陣の取材に応じ、立教大の後輩だった伊集院さんとの思い出を「お酒の付き合いしかなかったけど、僕より6歳下の立教の後輩で、時々銀座で一緒にね。暴飲をしない人でした。好みのタイプのママが共通していて、よく行く店で一緒になったりして」と回想。「カウンターで飲むのが似合う男で、僕が来るとすっと立って譲ってくれた。長居しないんですよね。かっこいいんだよ」と大人の社交場でのスマートな姿を懐かしんだ。
この日は、会場に伊集院さんの著書も多数展示され、「残念です。神様っていじわるだな」と肩を落とし、「彼の書く詞や文章って自然と映像浮かぶんだよね。惜しい、惜しいね。きょうは(遺影を前に)『また飲もう』と声を掛けました」と明かした。
伊集院さんは、立教大卒業後、大手広告会社に入社しCMディレクター、コンサート演出家、作詞家として活動。1981年に作家デビュー。92年、「受け月」で第107回直木賞を受賞した。昨年10月に肝内胆管がんの治療のために執筆活動の休止を発表。復帰に向けて懸命な闘病を続けていたが、11月24日に帰らぬ人となった。
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