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夏を過ぎたお酒「過夏酒」、四季折々飲める伝統酒です - 동아일보

「昔は伝統酒といえば、お年寄りが飲むオールドなイメージでした。ところが最近は若者たちが伝統酒に関心を持つようになり、新しくてホットなお酒になりました。ネットフリックスやユーチューブで韓国酒に接した海外業者からも、輸入したいという要請が入ってきます」

京畿道驪州(キョンギド・ヨジュ)に醸造所のある「スルアウォン」は、驪州米で作る伝統酒の醸造所だ。特に、「京城(キョンソン)過夏酒」や「都市漁師」、「スルア蓮花酒」など、ワインのように10年以上保管できる伝統的な過夏酒を考証して復元した酒として有名だ。

「過夏酒とは、『夏を過ぎたお酒』という意味です。韓国の古文献に過夏酒の味に関する表現は、「甘くて強いお酒」となっています。過夏酒はアルコール度数は高いのですが、甘みも維持し続ける科学的なお酒の製造方法で誕生したお酒です」

スルアウォンのカン・ジンヒ代表は10年前、ワインスクールで味わった伝統酒の味に魅了され、韓国伝統カヤンジュ研究所で勉強した。その後、「飲食ディミバン」で伝える過夏酒の製法を考証し、現代風に蘇らせた過夏酒の専門醸造所を設立した。「飲食ディミバン」とは、朝鮮時代の1670年頃(顯宗11年)、貞夫人である安東チャン氏と呼ばれた張桂香(チャン・ゲヒャン、1598~1680)が整理した酒と食べ物に関する本だ。

「過夏酒とは、ポルトガルの『ポートワイン』のように、糖分が残っている発酵の中間段階で度数の高い酒を加えて発酵を中断させた酒です。ポートワインは、ワインの蒸留酒であるブランデーを入れますが、過夏酒は米を蒸留した焼酎を加えます。どちらも糖分と度数を高めて、暑い日でも変質しないようにした酒精を強化した酒です。過夏酒は「韓国のポートワイン」と呼ばれますが、実は過夏酒の方がずっと先にできたお酒です」

スルアウォンのシグネチャーブランドは、「京城過夏酒」だ。六堂崔南善(ユクダン、チェ・ナムソン)は、1946年に発刊した「朝鮮常識問答」で、平壌(ピョンヤン)の甘紅露(カムホンロ)、全州(チョンジュ)の梨薑膏(イガンゴ)、全羅道(チョルラド)の竹瀝膏(チュクリョクゴ)などとともに、衿川(クムチョン)の「杜鵑酒(トゥギョンジュ)」や京城の「過夏酒」を朝鮮の名酒として名指した。カン代表は、「六堂が選んだ名酒の中で、前の3種類だけが『朝鮮の3大名酒』として広報されているが、実は六堂は、5種類の酒を名酒に挙げた」とし、「過夏酒が忘れられているのが残念で、『京城過夏酒』をブランドにした」と話した。

スルアウォンでは、済州道(チェジュド)と協業した「済州ヘマ酒」、高麗(コリョ)大学応援団の「エリーゼマッコリ」、チャンネルAの釣り芸能番組とコラボした「都市漁師」を発売するなど、MZ世代の顧客を獲得するための製品の開発も活発に行っている。

「都市漁師は、釣りやキャンプに行って飲みやすいようにポケットスタイルの瓶に入った京城過夏酒がベースのお酒です。過夏酒はアルコール度数(20度)が少し高いので、寒いときに飲むとすぐに体が温かくなります。また、甘い味もあり、肌寒い屋外でアクティビティを楽しむときに飲むのに良いお酒です」

カン代表は、「過夏酒は『夏を過ぎても変わらない酒』という意味であって、必ずしも夏にだけ飲まなければならない酒ではない」とし、「四季折々楽しめる韓国の伝統酒だ」と話した。そのため、春は梅、夏は蓮の花、秋は菊の香りを入れ、冬は純穀酒で造り、華やかな伝統的丹青でラベルを付けた過夏酒「スルア」を出している。また、世宗(セジョン)大王の陵のある驪州地域の特性を生かして、25度の芋焼酎は世宗大王が世子時代に着ていた青色の袞龍袍で、40度の焼酎には王に即位して着ていた赤色の袞龍袍でデザインした。

カン代表は、「ネットフリックスに放映された番組『ペクスピリット』で、白鍾元(ペク・ジョンウォン)代表と俳優のイ・ジュンギ氏が韓国の酒を飲むシーンを見て、海外から購入要請が入ってきた」とし、「韓流への関心が大きくなるだけに、高いクオリティの韓国伝統酒の復元に最善を尽くしたい」と話した。

田承勳 raphy@donga.com

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