カフェインが買い物に与える影響 | 『ハーバード・ビジネス ... - DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

　ショッピングモールでの買い物の道すがら、あるいはネットショッピングの折に、コーヒーを飲むことが習慣になっている人は多い。しかし、コーヒーなどカフェイン入りの飲料を飲むと、その後に購入する金額や商品に影響を与える可能性があることがわかった。

　研究者らは、カフェインが消費者の買い物に影響を与えるかどうかを調査するため、5つの調査を実施した。3つのフィールド調査では、フランスとスペインの家庭用品店に入店した買い物客約300人に、コーヒー、またはカフェインフリーの飲み物を無料で提供した。買い物客には、店を出る際にレシートを見せてもらった。

　コーヒーを飲んだ人は、ほかの人よりも30％近く多く商品を購入し、購入額も50％ほど多かった。また、調査の1つでは、コーヒーを飲んだ人は購入する商品の種類も異なり、実用性の高い商品よりも、香水や香り付きキャンドルなど快楽性の高い商品に偏っていることが示された。フランスのビジネス専攻の学生と米国の大学生を対象にした2つの後続実験でも、同様の結果が得られた。

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