パーリンカは一言でいうと、「ハンガリーで造られる、フルーツ原料の蒸溜酒(例外としてオーストリアの一部地域も含まれる)」です。パーリンカ法という法律も制定されていて、例えば、使用するフルーツはハンガリーで栽培されたものに限る、というのもその1つです。
―ハンガリーではフルーツがよくとれるんですか?
現地の市場をのぞけばわかると思いますが、フルーツも野菜も、農作物がすごく豊かな国です。
それには地形が大きく影響しているんですが、ハンガリーはカルパチア盆地という広大な盆地に広がる国で、盆地だから寒暖差が激しい。しかもドナウ川やティサ川など大きな川も流れていて水も豊かです。
ちょうど日本でいう山梨や長野、福島のようなイメージですね。こうした寒暖差が激しく水が豊かな土地では、品質の良いフルーツがよくとれるんです。
―パーリンカはハンガリーという国の風土から生まれたお酒なんですね。どんなフルーツが使わるんですか?
いわゆるストーンフルーツと呼ばれる核果のフルーツ、特にプラム、アプリコット、サクランボがよく使われます。あと、りんごや洋ナシも。ハンガリーの緯度は北海道とほぼ同じくらいなので、柑橘類は栽培されていません。
そうした品質の良いフルーツを惜しみなく贅沢に使って造られるのがパーリンカの素晴らしい香りの秘密で、素材にもよりますが、ボトル1本(500ml)当たり大体5kgから、物によっては20~30kgというとんでもない量のフルーツが使われます。
Zwack Kecskemét蒸溜所の発酵前のプラム ©松沢健
―使われるのは、いわゆるB級品と言われるような、そのまま食べるのには向いていないようなフルーツとか?
実は私もそう思っていたのですが、実際に現地でパーリンカ用の洋ナシを食べさせてもらったら、全くそんなことなくて。大げさじゃないくらい、今まで食べたフルーツの中で一番美味しいと思うほどの圧倒的な品質の素晴らしさでした。
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