Vol.8 久しぶりのサシ飲み
菜々子は、早坂と、パーティー会場を抜け出した。冷たく乾いた外気がピリリと頬を刺す。
麗香には「会場で知り合った方と外でお茶してます」とLINEしておいた。
「近藤さんとは、大学の同級生なんですか?」
横を並んで歩く、早坂を見上げ聞いた。
「うん。かれこれ、14、5年の付き合いかな。
近藤は幼稚舎から、俺は一浪して必死で入ったんだ。それ以来ずっと腐れ縁ってやつ?」
彼は今年32歳、自分は33歳だと早坂は言った。
「彼はこの界隈で顔が利くし、俺はこうやって女の子を誘うのがうまいから、持ちつ持たれつ、って感じでいまだにツルんでる」
「女の子を誘うのがうまい」という言葉に妙に納得し、菜々子は笑った。
だが、別に遊び人というわけではない気がした。
根は真面目そうだし、表情やちょっとした仕草に、だらけたところがない。
だから、菜々子は、警戒することなく、付いてきたのだ。
「ここの道狭いから、こっち側歩いて」
菜々子を道の内側に歩かせようと肩に触れた早坂の腕は、細身だが硬質な感じがした。
少し歩いて路地裏のバーに入り、カウンター席に並んで座る。
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