岐阜県教育委員会は14日、修学旅行中に飲酒したとして、高山市立日枝中の男性教諭5人を減給の懲戒処分にした。生徒が班別行動をしていた初日の午前中に、最も多い教諭で生ビールの中ジョッキを2杯飲んだという。「問題だという認識はあったが、油断した」「軽率だった」などと釈明しているという。

処分の内訳は、飲酒を提案した2人が減給10分の1(2カ月)、他3人が減給10分の1(1カ月)。飲酒しなかったものの同席して止めなかった男女2人は口頭注意、引率の責任者だった女性校長は減給10分の1(1カ月)とした。一部は既に他校へ異動している。

県教委によると、7人は3年生を対象にした修学旅行初日の昨年10月31日午前11時~同11時40分ごろ、金沢市内の飲食店で昼食を取った際にビールを注文。提案した2人が2杯ずつ、別の3人は1杯ずつ飲んだ。食事は天ぷらや刺し身、海鮮丼だった。午後の引率に影響はなかったという。

新型コロナウイルス対策で生徒たちは班別行動の後にホテルで分散して昼食を取った。

今年4月に県教委へ匿名の情報提供があり、発覚した。県教委の嶋崎敏幸教育管理課長は記者会見で「生徒をはじめ保護者の皆さまの信頼を裏切るものであり、深くおわびする」と陳謝した。(共同)