おうちで理科学ぼう水の実験キット販売柏の手作り科学館 - 東京新聞

キットの中身

　柏市末広町の空きアパートを改修した「手作り科学館Ｅｘｅｄｒａ（エクセドラ）」は、実験教材キット「おうちで実験〜ひとしずくの水」を考案した。新型コロナウイルスの影響によって理科の実験機会が少なくなった、子どもたちに自宅で楽しんでもらいたいという。

　同館は夏休みに合わせ、科学講座や実験教室などを企画してきたが、コロナ禍に見舞われた今年は、ほとんどの催事を断念した。キットは「暑さの中で涼を感じられ、身近な存在でもある水を題材に、体験の機会を設けよう」と副館長の宮本千尋さんが開発した。

　スポイト、ビー玉、メスシリンダー、棒温度計などがセットで、八つの実験を通して、水の力や特徴を学べる。実験の段取りは未就学児や小学校低学年の児童でも手軽にできるが、高学年や中学生の理解力を深められるよう、付属の解説書には毛細管現象、表面張力といった専門的な内容を盛り込んだ。

キットを使い、毛細管現象を学ぶ実験方法

　同館は、市内にある東京大学柏の葉キャンパスに通っていた大学院生らで結成した市民団体ＫＳＥＬ（柏の葉サイエンスエデュケーションラボ）が運営し、二〇一八年一月にオープン。通常の開館日は土曜、日曜日のみだが、市立小学校が夏休みの八〜二十三日は毎日開館する（要予約）。

　キットは千五百円。インターネットで購入予約ができるほか、八日からは同館で直接、買い求めることができる。問い合わせは同館＝電０８０（６５２０）３３０２＝へ。（堀場達）

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